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濃度の計算とは?

濃度の計算は、中学校受験でよく出題されるテーマの一つで、溶液中の溶質と溶媒の割合を計算する問題です。特に食塩水などの問題が多く、溶質の質量や全体の質量から、溶液中の濃度を求める問題が出されます。正確に濃度を求めるためには、公式や計算手順を理解することが重要です。

濃度の計算の概要

濃度とは、溶液の中で溶質がどれだけ含まれているかを示す割合のことです。通常、濃度は「パーセント(%)」で表され、濃度(%) = (溶質の質量 ÷ 溶液全体の質量) × 100という公式を使って求められます。たとえば、100gの水に10gの食塩を溶かした場合の濃度は、「10 ÷ 110 × 100 = 約9.1%」です。

濃度の計算の詳細説明

濃度の計算には、主に2つの要素があります。1つは溶質の質量、もう1つは溶液全体の質量です。溶質は、溶液に溶け込んでいる物質(例えば食塩)、溶液全体の質量は溶質と溶媒(水など)を合わせた重さです。濃度の計算では、まず溶質と溶媒の質量を合計して全体の質量を出し、次に溶質の質量を全体の質量で割り、その結果に100を掛けて濃度を求めます。

濃度の変化の計算

濃度の計算では、濃度が変化する問題もよく出題されます。たとえば、溶液に水を加えて濃度が薄くなる場合や、蒸発させて濃度が高くなる場合です。この場合も同じ公式を使いますが、最終的な溶液の質量がどのように変わるかを考慮する必要があります。

実際の回答方法

濃度の問題を解く際には、まず溶質の質量と溶液全体の質量を確認します。次に、公式「濃度(%) = (溶質の質量 ÷ 溶液全体の質量) × 100」を使って濃度を計算します。濃度の変化に関する問題では、増減する水や溶質の量を把握し、最終的な質量を基に新しい濃度を計算します。単位を揃えることにも注意しながら進めます。

例題

例題1: 200gの水に40gの食塩を溶かしたときの濃度を求めなさい。
解答: 溶液全体の質量は「200 + 40 = 240g」、濃度は「40 ÷ 240 × 100 = 16.67%」。

例題2: 300gの食塩水(濃度10%)から100gの水を蒸発させた後の濃度を求めなさい。
解答: 最初の食塩の量は「300g × 10% = 30g」、水を100g蒸発させた後の溶液の質量は「300g - 100g = 200g」。よって、濃度は「30 ÷ 200 × 100 = 15%」。

実生活での応用例

濃度の計算は、日常生活でも幅広く応用されています。たとえば、料理をする際に塩分濃度を調整するために、濃度の概念が使われます。また、科学実験や化学工業でも、液体の濃度を正確に計算して使用することが重要です。さらに、薬の調合や溶液の希釈など、医療や製薬分野でも濃度の計算が不可欠なスキルとなります。



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